ソーシャルコマースに関するWiredの2011年2月号のカバーストーリー
Social Commece Todayに掲載された記事「Speed Summary | Wired Feb 2011 Cover Story on Social Commerce」の翻訳から
Wiredに掲載されたソーシャルコマースの記事のサマリ
をまとめた記事です。
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2011年2月号のWiredマガジンがちょうど配信された。そこには、編集者のDavid Rowanと編集助手のTom Cheshireによるソーシャルコマースに関するカバーストーリーが掲載されている。
「あなたは何を売っているのか? 巨大ブランドがあなたのFacebookフレンドを利用したがっている。eコマースは終わった。長命のソーシャルコマース」とのカバーテキストは、あなたの予想すべきことに味付けを加えてくれる。
この記事は、ソーシャルコマース・スペースに関するよく練られたエグゼクティブブリーフである。そこには、洗練された引用と、取り上げるに値するデータ・ポイントとがちりばめられている(以下に要約する):代理店がクライアントへ、起業家がVCへ、またマーケターが予算所有者へと手渡したい種々の内容。
我々は、そのコピーを手に入れることをおすすめする。現在のところ、それは廃れゆく枯れ木メディア(紙媒体)しかなく、未だiPadやウェブ上にはない。しかし、ここに我々が注釈をつけたスピードサマリがある。
スピードサマリ:
コマースはソーシャルとなる:あなたのネットワークは、あなたの購入決定をどのように操作するか。
●「オンラインコマースのトップにソーシャルレイヤー」を構築し、「商品を会話に転換」するソーシャルコマースは、巨額の資金と大きなバズを呼び、巨大な利益を生み出している。
・Vente-Priveeなどのフラッシュセールサイトは、時間限定ディールの共有を促進するために(そしてメンバー・ゲット・メンバー・リファラル=顧客紹介を引き起こすために)、ソーシャルレイヤーを利用している。
・GrouponやKeynoirといった共同購入サイトは、時間限定ローカルディールの共有を促進するためにソーシャルレイヤーを利用している。
・Polyvore、Kaboodle、Lockerzといったソーシャルショッピングサイトは、オンライン上で発見される製品の共有を促進するためにソーシャルレイヤーを利用し、これによって「ソーシャルディスカバリ」を助長している。
・StickybitsやShopKickといったソーシャルショッピングアプリは、リアルな店舗の発見と選択を促すための技術を用いて、来店の共有を促進するためにソーシャルレイヤーを利用している。
・BlippyやSwipelyといった購入した商品の共有サイトは、購入商品の共有を促進するためにソーシャルレイヤーを利用し、これによって商品の発見と選択を助長している。
・何を購入すべきかという問いに関するセカンドオピニオンを購入者が得られることにより、賢い購入判断を促進することを目的として、GoTryItOnのようなパーソナルショッパーサイトは、ソーシャルレイヤーを利用している。
●「eコマースは終わった。長命のソーシャルコマース」:小売は新しい局面に入った。そこでは、商品の発見と購買決定に関する情報が、集団的かつ分散型のソーシャルインテリジェンスたる人々のソーシャルグラフによって提供される。
●Facebookは、
a) リテールサイトにソーシャルレイヤーを加えるソーシャルプラグイン(これにより、人々は好みと購入を友人とシェアすることができ、自分用にカスタマイズされたおすすめ情報を得ることができる)、そして、b) 従来の実店舗にソーシャルレイヤーを加えるFacebook Deals(これにより、人々は実店舗の来訪をシェアでき、ディールを獲得することができる)
を用いてソーシャルコマースを先導している。
●ソーシャルコマースは、購入者に対する購買体験を高める。購買の特別な体験(心理学者が「印象操作」、 「自己満足」と呼ぶもの)の実現を支援する。その反面で、ソーシャルインテリジェンス(商品発見や商品選択に関して個々人向けにカスタマイズされたおすすめ情報)を利用することにより、買い物客のより賢い購入判断を支援する。
●ソーシャルコマースは、ネットの口コミを営業活動に変えることにより、小売店の販売活動を強化する。Facebookの上の共有は、チケット販売サイトEventbriteにおいて2.52ドルを生み出し、Grouponのグループ購入プロモーションの後に、ロンドンのレストランPretoに追加ドリンクの利益として20,000ドルが生じた。
●「巨大ブランドがあなたのFacebookフレンドを利用したがっている」:フォルクスワーゲンは、人々が個人向けカーコンフィギュレータを共有してそのソーシャルグラフからのフィードバックを得ることができるように、そのソーシャルレイヤーを自社のオンライン・カーコンフィギュレータに追加した。2010年11月にコンフィギュレータの利用者45万人のうち、ほぼ1/4がフィードバックに基づいてデザインを変更した。
●口コミと追随が常に購入決定に影響した。しかし、ソーシャルコマースは追跡可能なデジタルの足跡を残すことにより、このソーシャル・インフルエンスを営業活動に変える。ソーシャルコマースは、口コミを測定可能にした。
●ソーシャルコマースは、サンクコストの心理という人間心理を利用する。ひとたび消費者が商品を所有すれば、その人間は懐疑主義者から支持者へと変わる。我々は、利口な買い物客と思われたい(平均的なレビューの星の数が5のうち4+であるのはこのためであり、これが「意思決定後不協和マネージメント」である)。
●購買活動の90%がなんらかのソーシャル・インフルエンスを受けている。それはつまりソーシャルコマース市場の規模である。
ソーシャルコマースについて語られている事実
●1,300万ドル-購入シェアリング・サイトBlippyに対する支援額。ツイッターのエヴァン・ウィリアムスとセコイアキャピタルによる支援を含む。
● 2.52ドルと11ビジット-Facebookシェアがチケット販売サイトEventbrite にもたらしたもの
●2億5,000万ドル-sFundのソーシャルアプリケーション/サービスに対してKPCB、アマゾン、FacebookおよびZyngaが提供した資金
●100万超-ウェブサイトにFacebookのソーシャルレイヤーが組み込まれたサイト数
●1,700万-ソーシャルコマースサイトLockerzの会員数
●9,800万-17年を経たYouTubeのjuicystar07の「ハウルビデオ」の閲覧数
●6,000万超-23年を経たLAのDulceCandy87の「ハウルビデオ」の閲覧数
●35-立ち上げ後2年でGrouponが事業を行っている国の数
●20,000ポンド-Grouponディール(20ポンドの食事が8ポンドになり、3,006のクーポンが販売された)によってロンドンのレストランDean Knight of Pretoが飲み物で稼ぎ出した追加利益
●90%-ソーシャル・インフルエンス(Econsultancy)に基づく購入の割合
●23%-米国におけるFacebookのディスプレイ広告インプレッションの市場占有率(対するGoogleは2.7%)
●175万-2010年10月のSocial Commerce Smart Quotesにおける上位200のコマースサイトを閲覧した英国のFacebookユーザー数
ソーシャルコマースに関しての素敵な言及
ソーシャルコマースの可能性に関して
●マーク・ザッカーバーグ (Facebook創設者):「私が推測すべきものがあるとすれば、それは、次に実際に爆発するのはソーシャルコマースの領域であるということだ。」
●アンドリュー・メイソン(Groupon創設者):「[ソーシャルコマース]市場の規模は、全てのレストランの空席数と同じである。」
●ビング・ゴードン(KPCBインベストメント(sFund)):「今日のソーシャルコマースの可能性は無限である。」「あらゆるeコマースサイトが適応を求められることになるだろう。」
●クリスチャン・ヘルナンデス(Facebook):「購入品の90%がなんらかのソーシャル・インフルエンス(友人がそれを薦めたか、あるいは誰かが持っているのを見たか)に関係しているとのEconsultancyの調査結果があった。これまでは、大規模な「モールに女の子」効果を得る方法がなかった。これは巨大かつ未開拓の好機である。そして、我々は規模と識別性の両方の利益を得る。」
●ダニー・リーマ(Index Ventures):「取引は、究極の目的というよりはコミュニケーションである、ということこそが信念である。あなたがお会計をする際のその行動の目的はあなたが購入したものを友人とシェアすることにある、と我々は信じている。すべてのものが、コマースにソーシャルレイヤーを組み込むことが必要となるだろう。疑問の余地はない。」
ソーシャルコマースの原理に関して:
●アンドリュー・メイソン(Groupon創設者):「中流階級の人々は、いかにお金を使うかについて、ただ何となく考えようとしている。それを解決する最も効果的な方法の1つは、あなたの友人(あなたが信頼している人)が何を買うのかを知ることである。」
●クリスチャン・ヘルナンデス(Facebook):「ソーシャルリコメンデーションは、他のアルゴリズムでは発見できないものを発見させてくれる。」
●ダニー・リーマ(Index Ventures):「何かを買うとき、我々はその最も偉大なチャンピオンになる。それこそがソーシャル[コマース]ができることである。それは、まさにコミュニケーションとしての取引である。インターネットは、あなたのした買い物がすばらしいものであるということを確認させ、評価の促進および確立を生じさせる。それは、不合理で説明不能ではあるが、しかし人間の行動の本質的な性質の1つである。」
●シャービン・ピシェバー(Social Gaming Network創設者、投資家)「それは、あなたのステータスと成果をシェアリングし、プラス評価を求めるエゴに関するものである。」
ソーシャルコマースのビジネスチャンスに関して:
●リード・ホフマン(LinkedIn創設者):人々は、あなたのブランドについて、あなたとは切り離して話題にする。あなたは、否定的なコメントを止めることができない。できるのは、配信された非常に良いコメントにおける可能性を最大化することである。これこそがあなたの戦略となるべきである。」
●クリスチャン・ヘルナンデス(Facebook):「私はディールに最も興奮している。そこで、あなた方がGapの実店舗に入ったときに、10,000本のジーンズが無料配布される。あなたがFacebook上でGapの販売促進活動を行い、「誰が店舗内に入り、それをジーンズのために利用するか」を追跡することを想像してみるとよい。ブランドマネーがいかにして来店へと脚を向けさせるのかということは、広告主にとっての見果てぬ夢である。それは、広告による成果を把握することを意味する。そして、ユーザーはディールを発見するようになる。つまり、友人はディールをチェックインして利用し、それはシェアされる。そこで、もしトミー・ヒルフィガーが近い将来面白いディールを行おうとしていることを知ったならば、私はただそこへ行って自分で確認するだろう。それは、クーポンモデルを5億人にまで拡大する。そこには、あなたが購入した物についての発見、シェアリング、自慢、ならびに店先での恩恵がある。」
●リード・ホフマン(LinkedIn創設者):「何百万もの人々が出版者の役割を担う。マーケター達の課題は、あなたがどのようにして流行を作り出すかということにある。1つのテレビ番組(のコマーシャル)を買うよりも、会話の一部に存在する方がより有益である。たとえば、女の子がその購入品を見せびらかしている場面に参加することの方が、よほど道理にかなっている。」
●リード・ホフマン(LinkedIn創設者):「あなたは『わあ、私は実にすばらしいトースターを買った』とは言わない。しかし、『これは私のアイデンティティの一部である音楽、映画、本と実によく調和しており、繰り返し購入する商品だ。』とは言うだろう。我々は、1ヶ月ごとにおそらく3冊の本と少なくとも1つのアルバムを買い、3つの映画を見る。これこそが手がかりである。人々の日常生活の一部たりうる商品を捜すべきである。」
●Michael Lazero(Buddy Media創設者):「Facebookは、現在、『我々の顧客の50パーセント以上がオンラインしている場所(全米のアドインプレッションの4分の1)-我々がそこに行かなければ、私の首がとぶ。』である。 突然、ブランドは出版者となり、それはソーシャルチャネルを通じて直接販売を行う本屋や旅行会社などである。そして、我々はちょうど出発点にいる。」
●Shervin Pishevar(Social Gaming Network 創設者):「[Googleの]PageRankとは対照的に、私はそれをピープルランクと呼ぶ。PageRankがページに大変な重みを置いているちょうどその頃、我々は、スペースにおいて今最も影響力のある人々を特定することができる。伝統的なマーケティング? それは過去のものである。現在本当に重要なものは、リアルタイムソーシャルマーケティングおよびコマースである。ソーシャルコマーススペースには数十億の企業が存在することになるだろう。我々は、2、3年前にソーシャルゲーミングとともにあった場所にいる。」
●Sinan Aral(Stern School of Business、主任科学者、SocialAmp):「ソーシャルショッピングによって成功している会社には科学がある。」
●ダニー・リーマ(Index Ventures):「我々は、「v-hauling」と呼ばれるトレンドをYouTubeで拾った。そこでは、18から25歳の女性が、TopshopとTargetの最新のショッピングバッグを持ってオンライン上にいて、なぜこれらがすばらしい商品であるのかをカメラに向けて説明していた。そして、彼女らの一部には、何十万ものフォロワーがいた。」
●ダニー・リーマ(Index Ventures)「[プライバシー]、世代的なものであり、新世代の者は、彼らが購入した物について山頂から叫び、その価値を彼らが得ることのできる最大限の観衆とともにシェアすることを望んでいる。」

